当クリニックでは、漢方治療を行っています。この漢方とは、主に奈良時代に中国大陸から伝来した古代の中国医学を基本としたもので、その後は日本の風土や気候などに合わせるなどして独自に発展してきました。ただ一口に漢方と言いましても、鍼灸、整体、漢方薬などが含まれますが、その中の漢方薬を用いた治療が(当クリニックでは)メインです。
いずれにしても漢方(東洋医学)は、人間が本来持っている自然治癒力を高めるために行われます。漢方薬では、薬効があるとされる、植物、鉱物、動物等、複数の生薬の中から有効成分を抽出します。多くはこれを煎じ、乾燥させるなどして、顆粒剤や錠剤にしたものが処方されます。漢方薬の効果があるとされる症状は、次のようなものです。産婦人科症状、消化器症状、アレルギー疾患、ストレス等、幅広く対応しています。
冷え性、肩こり、風邪をひきやすい、月経痛、易疲労感、頭痛、めまい、アレルギー疾患(花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎 等)、不眠、自律神経失調症、便秘、下痢、更年期障害、不妊症、体がむくんでいる、胃痛(胃炎) など
なお当クリニックでは、主に保険適用される漢方薬の治療を行っています。この保険適用される漢方薬(医療用漢方エキス製剤)の種類は、150程度あると言われています。ただし、健康増進や病気予防のために使用したいと希望するケースは適用外で、何らかの疾患が患者様に認められ、それに対して漢方薬の治療が有効であると医師が判断した場合に限られます。
ちなみに薬には副作用がみられることがありますが、漢方薬はその中でも少ない方と言われています。ただ用いられる種類によっては、要注意というのもあります。例えば、甘草は摂取が過剰になると血圧上昇やカリウム濃度が低下するなどの症状がみられます。また麻黄では、食欲不振、多汗、動悸などの症状がみられます。さらに心臓に負担をかけることがあるので、循環器疾患(狭心症、心筋梗塞 等)の患者様などは症状を悪化させるということもあります。上記以外にも使用する漢方薬によっては、間質性肺炎、薬剤性肝障害などを引き起こすこともあります。このようなことから、処方前に必要と判断されると検査(血液検査 等)をすることもあります。
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